誉めるのは難しいので道具を使います

 ひとは「叱るより、誉めろ」とよく言われます。叱られたことは忘れてしまいがちですが、誉められたことは、いつまでたっても忘れないようです。確かに効果が長続きするのかもしれません。
また、すぐに叱り飛ばす人はよく見かけますが、よく誉める人にはめったに出会わないものです。「誉める」に効果があるのは分っていても、実際に人を褒めるのは案外むずかしいのです。
そこで、「誉める道具」を当社が販売しているわけです。
戦国時代の武将は誉めるのが上手だったようです。配下の功績を目にしたときは直ぐに誉めて、身の回りの物を「印」として与えたそうです。刀、扇子、羽織、盃、なんでもよいので、後日の証として、とりあえず与えてしまう。落ち着いて考えて、加増や拝領品などを決定するのだそうです。その時に、前に渡したものは戻させることもあったと言います。
主従関係が個人対個人で成り立っていましたから、主人に見てもらわなくては評価されません。派手な鎧に旗指物を掲げて、目立つように活躍しました。現代では、目の前での活躍ということはあまり考えられません。数字や成績をみて、評価されることが多いので、その場で誉めるのは難しくなります。
いろいろある「誉める道具」のなかで、「名を残す」というのが「チャンピオンボード」です。ゴルフのクラブハウスに掲げられたチャンピオンボードはお馴染みだと思います。自分の名前を刻もうと努力を重ねておられる方もいるはずです。これを応用して、年に一回、月に一回の表彰者の氏名を、皆さんの目に入るところに掲げるのです。紙にプリントした成績優秀者のリストではだめです。金属などに彫り込まれているところに永遠性が垣間見えて、価値がでてきます。
チャンピオンボードの誉める機能のポイントは二つあります。第一は、時期がしっかりと決まることです。ボードがあることで、年に一度の表彰を忘れて、いつの間にか立ち消えになってしまうようなことはなくなります。必ず定期的に「誉める」システムが働くことになります。第二は、形を残すということです。プレートに名を刻むことで、形が残りますから、永続的に効果が期待できます。先輩や上司の名がチャンピオンボードに刻まれていれば、誰に説明されなくてもその実力が理解できます。
チャンピオンボードは、初期投資は多少かさみますが、次回からの費用はごくわずかになります。2回、3回と続けることで、プレートに刻まれる名前も増えてゆきます。毎回、名前が入れ替わることも、同じ人の名が続くこともあり、自然とドラマが生まれてくるものです。
チャンピオンボードは、一定の場所に設置されますから、受賞された人の周りにいつもあるわけではありません。表彰(誉める)では、個人が持ち帰ったり、自分のデスクに飾ったりできるものも検討してください。トロフィー、楯、メダルと予算とお好みに応じて各種の製品があります。これらの製品を見ることで自分自身を誉めることができますし、周囲の人たちが見ることで、自然と「誉める」ことができる道具になります 。