賞状自体を記念品に

 賞状に添える記念品の予算を有効に活用するために、賞状自体をグレードアップして記念品としてしまうことを提案しています。
プレゼントや記念品を選びに四苦八苦された経験が、どなたにもあると思います。限られた予算内で喜んでもらえる品物を選ぶのは非常に難しいことです。少し昔なら、子供には文房具、大人には時計を記念品にすれば間違いありませんでした。現代では、皆さんが豊かになり価値感や趣味が多様となり、品物によっては反感や不評をかうこともあるかもしれません。感謝の気持ちをこめて贈物をしても、品物を喜んでいただけないとなると、せっかくの予算が無駄になりかねません。
立川志の輔師の落語で、勤め先の社長から記念品として鹿の剥製を贈られて困ってしまう話があります。社長の特別で過剰な好意が高価な剥製を贈ります。ただ贈られた側の住宅事情は、大きな剥製を喜んで受け取る余裕がありません。大変面白い話で大笑いしましたが、あげる側ともらう側の記念品に込める期待のずれが絶妙に表されていて、品物を贈ることのむずかしさを感じました。
それでは、現金や商品券、カタログギフトはどうでしょうか。必要なもの、受賞者の最も好きなものに変化出来ますから、合理的で喜ばれるかもしれません。表彰状に「金一封を添えて」とあるこの金額は往々にして、受賞者の期待を裏切る金額のようです。数杯の酒に化けて消え去ってしまっては、形として残りませんので、品物を見るたびに受賞の喜びを再現するという側面が完全に無くなってしまっています。 賞状に添える記念品は、贈呈者側の思惑、受賞者側の期待、周囲の人々の反応と複雑な要素を含んでいて、すべての人が喜んでということは無理な話なのです。
当社がお勧めしている、表彰の文面を彫りこんだプレートや楯、レリーフは記念品と一体と考えられますから、主催者は記念品を考える必要はありません。プレゼンターから手渡されるのは、受賞者がガッツポーズの一つも決めたくなるような、小さいながらも輝く製品です。テレビや新聞紙上で紹介される表彰式の記念品と同じような製品を貴方の同僚が手にしています。 受賞者は会社や自宅で表彰楯やトロフィーを目にするたびに、誇りと自信を回復するのは確実です。仕事仲間や顧客か目にすれば、大きな信頼を得ることになります。